2016 JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE in UTSUNOMIYA(宇都宮・栃木県)10月22日(土)

日本ナショナルチームメンバーとして、アジアツアー最高位のレースに出場。
「JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE in UTSUNOMIYA」大会は、自転車のロードレース大会としては、国際自転車競技連合が定めるレースカテゴリーとなり、ワールドツアーに次ぐトップクラスの大会となる。その、最高レベルの大会に、今回、新加入選手として、TEAM DAITOの一員となった、中根英登選手が、日本ナショナルチームのメンバーとして出場した。ロードレースのことを、少しだけ解説すると。100キロ以上の舗装路を自転車で走り、着順や所要時間を競う競技。コースは、勾配のきつい山岳エリアもあり、ハードな競技。ツール・ド・フランスという大会名は聞いたことがあるかと思う。その前日に、クリテリウムレースという、市街地で行われるレースがある。F1(フォーミュラ1)で言えば、モナコグランプリのようなイメージだろうか。短距離の周回コースで行われる為、選手の走りを、身近で何度も見られるのが魅力。ジャパンカップクリテリウムレースは、JR宇都宮駅西口大通りコースを、1週2.25KM×15週を走る。その迫力は、見るものを魅了する。中根選手も、世界のトップレベルの選手が出場する中、中段グループをキープ。最終周回、数十秒の中で競い合う中、56位のポジションでゴール。ロードレースは、個人競技と思われがちだが、他のチームとの駆け引き、チーム戦略の中で行われており、個人競技のようでもあり、チーム競技でもあるのが、ロードレースのようだ。リオ・オリンピック金メダリストのファビアン・カンチェラーラ選手が、58位だったことでも分かる。クリテリウムレースを観戦した感想は、とにかく、迫力がある。猛スピードで疾走するレースは、想像以上のものだった。ロードレース観戦初心者には、ぜひ、このクリテリウムレースを観てもらいたい。

IMG_6999レース前、カメラに ”Thumb-up” で応えてくれる中根選手
カバー写真IMG_7227 (3)IMG_7231 (3)上位~中段グループで激走中
IMG_7325激走から、ゴール後の笑顔

22日(土)、クリテリウムレースの前に話を聞くことができた。
中根選手が、本格的にロードレースを始めたのは大学から。高校時代は、サッカー部に所属。2年生の時に、ロードレースの漫画を読んで興味を持ったそうです。高校3年生の時に、サッカー部に所属するもロードレースでインターハイに出場。そのレースで上位に入り、ロードレースの魅力にはまる。大学に入り、本格的にロードレーサーとしてのキャリアをスタート。なんと、大学4年の時には、プロ契約の選手となってしまう。大学卒業を控え、就職活動も行ったが、やれるところまでは、世界を目指したいという想いから、大学在学中から所属していたチームでのプロロードレーサーの道を選んだ。と、数行でプロまでの道のりをまとめてしまうが、そこまでの道のりは、厳しく、相当な努力をしたことに違いない。現在、26歳。ロードレースの世界では、中堅に入るようであるが、まだまだ、夢の途中。来年は、ワールドツアーへの出場も可能な、プロコンチネンタルチームでもあるイタリア籍のチームに移籍、さらなる厳しい舞台で戦うことで、ステップアップすることができ、強くなるチャンスと決意。このチームへの移籍は、当然、2020年東京オリンピックへもつながる。レベルの高いチームメイト、ハイレベルなレース経験の中で、トップレベルを肌で感じ、もうひとつ上のステージへ成長していくことだろう。そんな、中根選手を、TEAM DAITOも応援していきたい。

IMG_6873 (2)IMG_6880IMG_6879レース用の自転車(かっこいいです。)

23日(日)144.2KMで行われたレースは、残念ながら観ることはできなかったが、結果を見ると、アジア勢7位。総合29位でフィニッシュ。トップから、+343秒という結果だった。中根選手にとって、満足のいく結果ではなかったと思うが、来年のジャパンカップには、海外での武者修行で強くなった中根選手が帰ってくることだろう。期待したい。

 

翌週の10月24日(月)イタリア大使館にて、移籍チームの発表が行われた。チーム名は、イタリア籍のプロサイクリングチーム「NIPPO・ヴィーニファンティーニ」(UCIプロコンチネンタルチーム)。アジア大陸ツアー2016では、チームランキング5位の強豪チームである。このチームは、2020年東京オリンピックに向けた、日本人選手の育成も目的のひとつとなっていて、中根選手への期待を感じる移籍と言える。会見では、少し、緊張した面持ちで、来年度の豊富を語っていた。

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中根選手コメント
「プロコンチネンタルチームへと1つステップアップできることをとても嬉しく思っています。現状維持ではなく、自分自身がさらに強くなるために、NIPPO・ヴィーニファンティーニへ送り出してくれた愛三工業、そして愛三レーシングチームには本当に感謝しています。これから世界トップレベルのレースに参戦していくことにワクワクしています。当然苦しむことも増えると思いますが、それを力に変えていきたいと思います。」 ※NIPPO・ヴィーニファンティーニプレスリリースより

 

プロフィール
中根英登(なかね・ひでと)
1990年5月2日生まれ(26歳) 170cm / 56kg
脚質:パンチャー
愛知県出身
名古屋市立緑高校、中京大学卒業 大学在学中からチームユーラシア、
チームNIPPOに加入し欧州で競技経験を積む登坂でのスピードや粘りが持ち味

2001年〜2011年 チームユーラシア(U23)
2012年〜2013年 チームNIPPO
2014年〜 愛三工業レーシング

中根選手ページ http://team-daito.com/athelete/53
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レポート:青木裕二(clutch-works