TEAM MOROZUMI、大会では、Skipの両角友佑氏の名前が付く。これは、他のチームも同様。今大会は、地元、軽井沢での開催。もちろん、会場も、氷の状況を知り尽くしている、ホームでもあるアイスパークだ。ただ、ホームとは言え、簡単に勝てる訳ではない。今大会は、ワールドカーリングツアーに参加していることもあり、世界の強豪チームが参加している。我々が取材に行った、12月16日(金)は、予選第6試合。ソチ・オリンピックで銀メダルを獲得したスコットランドのTEAM MURDOCHとの試合。また、11月に韓国で開催された、パシフィック・アジア選手権に、チームとしては初、日本男子では15年ぶりの優勝を勝ち取った、TEAM MOROZUMIは、当然ながら、メディアを含め、多くの人たちから注目を集め、勝つことのプレッシャーも強くなる。そんな状況の中、試合前のTEAM MOROZUMIは、プレッシャーを楽しむかのような笑顔も見せウォーミングアップしていたのが印象的だった。しかし、試合が始まれば一転、一投一投に集中する姿がそこにはある。試合は、一進一退を繰り返す展開。5-3で迎えた最終エンド。同点になるか逆転されるか勝利するかの緊張したゲーム展開になった。結果は、同点にされ、エキストラエンド(延長戦)にもつれ込んだ。清水選手がトリプルテイクアウトを決め良い形にした後、両角友佑選手が、相手のストーンを弾き出し7-5で勝利。見ている方は、見ごたえのある面白い試合展開でもあった。まさに、世界レベルの試合と言っていいだろう。TEAM MOROZUMIを見ていると、パシフィック・アジア選手権での優勝が、ピンチの時でも、チーム全体の中で各選手4人が焦ることなく、冷静に自信を持った試合をしているように感じた。パシフィック・アジア選手権での優勝が、TEAM MOROZUMIを、ひと回り大きいチームにしたことに違いない。大会の最終結果は、予選では勝利したTEAM MURDOCHにセミファイナルで負け、3位決定戦に回り勝利、3位となった。地元優勝を飾ることはできなかったが、カーリングファンを楽しませた試合展開を見せたのではないか。来年4月に開催される、世界選手権が待ち遠しい。もちろん、オリンピック出場の切符とともに。TEAM DAITOも全力で応援します。

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アスリートPJメンバー澤田(本社・情報システム部)のインタビューに挑戦!!!
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今回の取材同行メンバー澤田さんが、メディアの囲み取材に潜入。試合後の両角友佑選手に単独インタビューしました。

澤田)お疲れ様でした。早速質問をお願いします。(前振りなし・・・笑)

澤田)今日の試合プレッシャーはなかったですか?見ていて、少しハラハラしましたが。

両角)今日、緊張したのは、7エンド目のドローショット(右から曲げて真ん中に止めた)。難易度が高かったです。

澤田)8エンド目は、緊迫感が伝わってきました。

両角)勝負が決まるゲームだったので、ピリピリしていましたね。

澤田)相手チームが、囲み取材で記者から質問されていましたが、チーム両角は、コミュニケーションが良く取れていると言っていました。コミュニケーションを高める秘訣みたいなものがあれば教えてください。例えば、月に1回は飲みに行くとか・・・。

両角)飲みに行くことはないですね。オフも別々。ただし、シーズン中は、合宿、練習、試合と、常に一緒にいますから、当然、顔を合わせる時間は長いです。移動も一緒ですからね。遠征先で飲むことはありますが。今シーズンの課題として、試合中のコミュニケーションの強化があります。氷がどれぐらい滑るか、どう曲がるかなど、細かいコミュニケーションを積極的に取るようにした。そのあたりが、相手チームに評価されているのであれば、嬉しいです。

澤田)戦略的に試合を進めるにあたり、試合中にどのような声を掛け合っているのですか?

両角)ショットの状況をお互いに、その場で確認するようにしています。スピード、曲がり幅のズレ、速さなど。ミスがあった場合の確認。ショットごとに、言葉で確認するようにしています。試合終了後は、戦略的なことの確認もします。

澤田)1日の練習量を教えてください。

両角)各自、仕事もしていますので、基本は個人の技術練習を、1日に1時間から2時間程度です。チームとしての練習は、週2回です。あとは、各自、必要なトレーニングをしています。カーリング漬けですね。

澤田)オリンピックへの想いを聞かせてください。

両角)行ける。行きたい。という想いです。まずは、来年の世界選手権での結果。予選を含めて、きっちりやること。厳しい戦いが予想されますが、クリアしていきたいです。

澤田)ありがとうございました。
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完璧なインタビューでした。お疲れ様でした。

チームとしての初優勝、日本男子チーム15年振りの優勝。パシフィック・アジア選手権の優勝は、自分が思っている以上に、まわりの人たちが喜んでくれたことが嬉しいと言う。両角選手としては、2位以上になったことが大きく、優勝については、少しピンときていない感じでした。それは、目の前の優勝より、来年の世界選手権に出場できる安堵感の方が大きなことだった。そして、その先にある、平昌オリンピック出場を見据えていた。SC軽井沢「TEAM MOROZUMI」は、歩みを止めない。

 

取材大会
軽井沢国際カーリング選手権大会2016(長野県・軽井沢アイスパーク)
主催:軽井沢町・軽井沢国際カーリング選手権大会実行委員会

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レポート:青木裕二(clutch-works