中学2年生だった2年前。山口県で開催された大会で渡辺選手に初めて会った。少し幼さが残る少年が、九州から全国に羽ばたくことを目標にして頑張っていたことを覚えている。そんな彼が、高校進学。単身、100名を超える部員数が在籍する東京の名門水泳部に入部するために上京。2年前のその時の想いを、行動に移した。15歳の少年が、親元を離れ単身上京することは覚悟と勇気のいる決断だったことだと想像できる。強くなりたい、トップレベルでの競技生活を送りたいという強い意志が、彼を動かしたのかもしれない。東京での生活は右も左も分からない。水泳に集中するしかない毎日。そんな環境が、選手として、学生としての彼を成長させる。久しぶりに話した渡辺選手は、言葉使いも大人になり、たくましくもなっていた。もちろん、成長期もあって身長は伸び筋肉も付いた体つきになっていた。この日は、1500M自由型に出場。本人は納得の泳ぎではなかったようだが、成長を見た泳ぎだった。翌日の400M自由型、B決勝で3位。トップレベルの選手が集まる厳しいレースの中、全力で泳ぐ姿を見せてもらった。取材した大会は、東京都選手権水泳競技大会「KOUSUKE KITAJIMA CUP 2018”東京から世界へ”」をスローガンに掲げ、東京都NO.1を決めるトップスイマーのエリート選手も出場するレベルの高い大会でもある。当然、順位も大切ではあるが、日々の練習の成果を試す機会でもある。高校生としての渡辺選手の目標はインターハイ(全国大会)出場であり、優勝になる。レース後、少し話を聞いた。高校での目標を聞くと・・・水泳の話が1番かと思ったが答えは違った。まずは、学生生活をきちんと過ごしたい。常識を身に付け、人間力を学びたいと。(自分が15歳だった頃を思い出すと・・・少し驚いた。)これも、学校や部活での先生方の指導なのかもしれない。水泳の話を聞くと、大会の順位や結果は大事だが、まずは、納得のいく練習を行い、大会では練習の成果を出したいと言う。練習のレベルが高いこと、ライバルが身近にいること。練習の成果が結果につながるという自信でもあるのかもしれない。確かに、大会では練習以上のまぐれはない。練習は嘘をつかない。毎日、ひた向きに練習する姿が、そこにあるのかもしれない。九州から全国へ。小学生から夢に見たJOCジュニアオリンピック出場は、もう少しだ。頑張ってほしい。そして、その成長を追いたい。
取材大会
第11回東京都選手権水泳競技大会「KOSUKE KITAJIMA CUP 2018」
2018年1月27日(土)・28日(日) 東京辰巳国際水泳場
渡辺選手、過去のレポート http://team-daito.com/magazine/?p=914
渡辺選手紹介ページ http://team-daito.com/athelete/34
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レポート:青木裕二(clutch-works)