今シーズン国内初戦の第32回全日本マウンテンバイク選手権大会で、11度目の優勝を飾った。スタート1時間半前ぐらいに会場入りした山本選手は、ピリピリした感じはなくリラックスしていたように感じた。レース前には、ルーティンのウォーミングアップをいつも通りに集中して行う。国内では勝って当たり前、連覇、11度目のタイトル獲得など相当なプレッシャーがあったかと思う。しかし、その姿は、久しぶりの国内レースを楽しむ余裕が感じられる。春からのアメリカ・ヨーロッパと、ワールドカップを含む海外レースが続き、肉体的には疲れも出ているはずだが、家族の同伴、元トップアスリートの奥様がサポートする遠征で、精神的にオンオフを切り替えられる充実した日々が過ごせていることで、自信に満ち溢れ、焦りなどの不安要素はない。よりレースに集中できる環境が整ってきているのかもしれない。今回の開催場所のたざわ湖スキー場は、2008年エリートクラスで初優勝した会場でもあり、トップ選手としてのキャリアがスタートした思い出の場所でもある。今回、11年ぶりに全日本選手権大会が開催された、たざわ湖スキー場で11度目の優勝を果たした。2020東京に向けても、初心を思い出し、弾みのついた大会になったことだと思う。レース展開を見ると、前半は抑え気味にコース状況やレース展開を冷静に見て、自分のペースでのレースを行っていた。後半の勝負所を見逃さすトップに立ち、笑顔でフィニッシュ。結果的には、2位以下に圧倒的な強さを見せつけた。11度目の全日本タイトルを獲得、チャンピオンジャージを手に入れた。世界での厳しいレース環境に身を置き、できる万全の準備を行い、高いモチベーションを保ち、努力を惜しまない山本選手がいる限り、他の選手は山本選手を追い越すことはできないのではないかとも感じた。アジア人でも世界で戦えることを証明したいという強い想いを持つ山本選手。若手選手は、山本選手の開けた扉を目指してほしい。山本選手は、この後、アジア・マウンテンバイク選手権大会に出場するために、レバノンへ向かった。アジアチャンピオンジャージの獲得。10回目の優勝2連覇のニュースを期待したい。

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マウンテンバイク日本代表監督、JCF強化スタッフでもある、鈴木雷太氏に、今シーズンの山本選手の状況をお聞きしました。
山本選手の今の状況は?
長い間、海外で走ってきて年齢を重ねてきている。いい意味で、いい経験が今に生きていると思う。具体的には、加齢によるトップスピードの筋力の低下が走りに見られるが、レース時の集団メンバーの状況を把握し、いい判断のチョイスができている。やみくもに前に出る若い走りではなく、持っている力をうまく使っている。
今シーズン前半戦を振り返って
5月のワールドカップ連戦では、期待した結果が出ず本人が一番がっかりしていたように思う。自分自身への期待値が高かったから。練習はしっかりできていたが、開幕してみたら足りない部分が見えた。そこから、切り替えて、足りない部分を補っていった。結果、調子は上がっていったようだ。全日本選手権、アジア選手権から、ワールドカップ、世界選手権、ワールドカップと連戦が続く。後半戦に向けて、うまく戦っているのではないかと思う。調子はいいし、上向き。練習の落とし穴にハマってしまった部分もあるが、今までのトップチームでの経験で、修正できる力を持っていると思う。
今回の全日本での走りは?(スタート前にインタビュー)
連覇は大事。優勝することが、彼のミッションでもある。但し、見ているのは全日本の結果ではなく、来週に向けてどのような走りをするかが重要。そして、ポイントと日本とアジアのチャンピオンジャージを、ヨーロッパに持って帰ることも大事。暑い中、余分な体力を使わずアジア選手権に行きたい。
オリンピックに向けて
開催国ではあるが、コースを含め有利な情報は入ってきてはいない。他国と変わらない状況ではある。でも、開催場所の立地や気候などの情報はある。日本の高温多湿の気候状況への対応については、メリットはあるので、プラスの材料にしていきたい。日本人選手しての自国開催。代表になって出るチャンスはあるし、これまで作り上げてきたこともある。一生に一度の舞台になると思う。その日にフォーカスして頑張ってほしい。あとは、日本のマウンテンバイクシーンを盛り上げるチャンスでもあるので、その部分も山本選手にしかできない。期待している。代表決定は、2020年5月末予定。本人は行くつもり。怪我などなければ大丈夫です。という気持ちでやっていると思う。
IMG_7192 - コピー鈴木 雷太(すずき らいた)
1972年8月11日 生まれ。愛知県岡崎市出身。
2000年シドニーオリンピックMTBクロスカントリー日本代表。全日本選手権優勝2回。

Dream Seeker MTB Racing Teamからは、3選手が出場。
IMG_7422 - コピー写真左、U23北林力選手(2位)、写真右、マスターズ山本和弘選手(優勝)※山本兄弟ダブル優勝

 

大会名:第32回全日本マウンテンバイク選手権大会
開催日:2019/7/21
開催地:秋田県仙北市 たざわ湖スキー場 秋田県立田沢湖スポーツセンター
主 催: 公益財団法人日本マウンテンバイク選手権大会自転車競技連盟
テクニカルデータ:コース長 4600m 標高Hi 567m Lo 468m 標高差99

 

山本幸平選手ページ https://team-daito.com/athelete/33

過去のレポート
https://team-daito.com/magazine/?p=2642
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レポート:青木裕二(clutch-works)