アスリートマガジン | TEAM DAITO - 大東建託未来のアスリート支援プロジェクト

オンラインリレー取材vol.6（セーリングRSX級・須長由季選手）

2020.07.06 | vol.87

セーリング

須長02

東京オリンピック代表内定の須長選手。2012年ロンドン以来、2大会ぶりの五輪出場になります。会場は、地元の江ノ島。誰よりも慣れ親しんだ地元の海で、風を味方にトップグループでのレース展開を期待します。ぜひ、会場でテレビでの応援をお願いします。

海外遠征も多く、なかなか、取材にお伺いできませんでしたが、今回、オンラインでの取材をお願いしました。柳選手からの質問の回答は、女性アスリート（もちろん男性アスリートにも）にはとても参考になる内容かと思います。ぜひ、読んでいただければと思います。
須長02

まずは、柳選手からの質問への回答です。

質問
須長選手、この度はオリンピック代表内定、本当におめでとうございます。ライフル射撃の柳あさこと申します。お忙しい日々かと存じますが、何卒よろしくお願いいたします。大学から競技を始め、ライフルを持って10年が経ちました。最近30歳を迎えまして、女性として競技をどのように続けていくか、考える時間が増えました。体の変化もあれば、今後結婚は？出産は？家庭とどう両立させるのか？仕事は？何に重点を置くべきなのか、自分が何をしたいのかをなかなか明確にできずにおります。漠然とした質問で大変恐縮ではございますが、女性のライフステージと競技に関して悩まれたことや克服されたこと、何かお想いの事ありましたら、どんな些細なことでも構いませんので、是非お伺いしたいです。

回答
ご質問ありがとうございます。確かに女性にとってプライベートと競技の両立は難しい問題ですね。私も未だに独身ですし、もちろん将来的に結婚も出産もしたいと思っています。五輪キャンペーンは四年スパンで競技スケジュールやライフスタイルを考えなければいけないので、選考が終わる度に勝敗に関係なく私も選択に迫られています。幸か不幸か、心身ともに未だ衰えを感じることがなく、常にまだやりたい・もっと勝ちたい・上手くなりたいと思ってしまい、自分のやりたいことを優先して今に至ります。さすがに東京五輪後は年齢的に出産を視野に入れた場合、その優先順位を変えなければいけないかなと思っていますが…性格的に欲張りなので、結婚・出産・競技・仕事全て手に入れたいですし、どれか諦めようと考えたことはありません。なので私は今まで柳選手のように「何に重点を置くか」という発想をしたことがないのが正直なところです…我慢ができない性分で、その時々でやりたいことをやってしまっています。人生一度きり、柳選手もこの際いっその事全てをやりたいように挑戦してみてはどうでしょう。その上でモチベーションが保てなくなったり、自分には向いてないとか、取捨選択や優先順位、そして自分自身が自然にわかるようになるのではないでしょうか。私のアドバイスが参考になるか分かりませんが、少しでも今後の人生へのヒントになれば嬉しいです。応援してます、今後とも是非頑張ってください。

Q1
現在の状況を教えてください。
現在はほぼ通常どうりに戻り、練習と勤務の両立をこなしています。
Q2
コロナ感染拡大外出制限の中、以前と気持ち（生活や競技への想い）の変化はありますか？
特に気持ちの変化は無く、目標に向かって日々できることを精一杯淡々とこなしていくのみです。
Q3
現在、どのような練習やトレーニングを行っていますか？
海上トレーニングは男子の五輪代表選手と毎日練習し技術の向上を狙っています。陸上トレーニングでは苦手とする瞬発的なパワー発揮のために身体の連動性をつけるべく、トレーナーさんに依頼し指導してもらっています。
Q4
家でも楽しめるリフレッシュ方法、新しい趣味などはありますか？
普段は遠征ばかりで家にゆっくりいる時間がないため、家にいるだけでリラックスしリフレッシュできるので特にありません。
Q5
コロナ感染収束後（外出制限解除）、挑戦したいこと、やりたいことは？
これまで忙しすぎてゆっくり休むことができなかったので、五輪が1年延期し少し時間的余裕ができたことで国内旅行でもいきたいです。
Q6
過去のシーズンでの思い出は？（印象に残っている大会やベストゲームやレースなど）
良いものも悪いものもあまり覚えていないタイプなので。。。強いていえば直近の2019年の選考yearはまだ比較的記憶に新しいかと。。。2019年8月の江ノ島ワールドカップにてトップ10位しか出場できない最終日の決勝レースで、かなり良いスタートを決め、メダリストや世界チャンピオンを抑え途中までトップを走っていたことです。
Q7
今後の目標を教えてください。（今シーズン、将来・・・）
東京五輪８位入賞です。