オンラインリレー取材vol.17は、車椅子卓球の岡選手です。何度か、試合への取材をさせていただきました。ベテラン選手としての落ち着いたプレーとともに、機材やスキルアップへの探求心をストイックに求める姿は、アスリートそのものです。そんな、岡選手ですが、車椅子卓球界ではレジェンドでもあります。障害者ジャパンカップ(ジャパンオープン・パラ卓球選手権大会)の車いすオープンの部では、1988年から2012年まで25連覇、通算27回優勝。パラリンピックにはシドニー、アテネ、北京と3大会連続出場。最高成績はアテネでのクラス別個人戦(クラス5)ベスト16という成績を収めています。長年に渡り、車椅子卓球界をリードしてきました。昨シーズンは、怪我にも泣かされ、惜しくも東京の切符を取ることはできませんでした。しかし、岡選手のモチベーションは下がっていません。今回のコロナ禍の中でも、自粛時間を有意義に使い、トレーニングに励んでいるようです。岡選手へオンラインでの取材を受けていただきました。

Q1
現在の状況を教えてください。
少人数での練習は再開できていますが、年内の出場予定だった大会は中止になっています。また、「講演会」、「イベント」、「パラスポーツ体験会」などもほとんど中止になってしまい、とても残念です。
Q2
コロナ感染拡大外出制限の中、以前と気持ち(生活や競技への想い)の変化はありますか?
スポーツに熱中できることが、いかに幸せな事かを改めて感じ感謝するとともに、感染者の方、医療従事者の方、沈静化に従事いただいている方々のことを考えると、今自分がどう競技活動を行えばよいか自問自答の毎日です。
Q3
現在、どのような練習やトレーニングを行っていますか?
体育施設での練習は、大勢では行わず、少人数またはマシンでの練習をメインにしています。自宅では、ウエイト・メンタル・ビジョントレーニングに加え、今は、「ラケットのグリップ(握り部分)の形状調整」と、「車椅子のキャスター(前輪)の位置調整」(体育館の床の材質により変えています。)の2点をかなり時間をかけて理想を目指しています。
Q4
家でも楽しめるリフレッシュ方法、新しい趣味などはありますか?
物作りがとても好きで、懸案であった、「アパートの傷んだスロープの修復」にやっと取り組めました。
Q5
コロナ感染収束後(外出制限解除など)、挑戦したいこと、やりたいことは?(競技以外でも可)
卓球愛好家の方、パラスポーツを応援いただいている方たちとのイベントの再開を心待ちにしています。
Q6
過去のシーズンでの思い出は?(印象に残っている大会やベストゲームやレースなど)
5年前のドイツオープンで、世界ランキング1位の中国の選手に勝利した試合です。私は勝つにしろ負けるにしろ、だいたい予想通りの試合内容になるのですが、その試合は自分でも驚くようなプレーができました。これからも自分の期待を大きく上回るプレーができる選手になりたいです。
Q7
今後の目標を教えてください。(今シーズン、将来・・・)
2019年は大きな骨折で、一年間満足な活動ができなかったので、今後の目標は「日本チャンピオンへの返咲き」、「ナショナルチームへの復活」、「世界ランキングトップ10入り」とします。
Q8
最後にTEAM DAITO未来のアスリート支援プロジェクトへメッセージをお願いします。
プロジェクト開始当初からパラアスリートにも多大なご支援を本当にありがとうございます。これからも競技活動に誠実に取り組んでまいりますので今後ともよろしくお願いいたします。

 

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写真提供:岡選手

 

岡紀彦選手ページ https://team-daito.com/athelete/4

過去のレポートはこちら
2019年5月 https://team-daito.com/magazine/?p=3104
2017年3月 https://team-daito.com/magazine/?p=1813
2015年5月 https://team-daito.com/magazine/?p=151

 

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