4月14日(金)〜16日(日)にて開催された、全日本ラリー選手権第3戦「ツール・ド・九州2023 in 唐津」に、TEAM DAITOアスリートの兼松由奈選手が「大東建託WinmaXクスコDLスイフト」から参戦。4月16日(日)の最終日に取材に行ってきました。
TEAM DAITOでは、唯一のモータースポーツ選手。女性ラリードライバー。レース会場の雰囲気はどんな感じ?ドライバーは、ピリピリしているのか?など、?マークいっぱいで会場に向かいました。前日は雨のウェットコンディションのようでしたが、当日は、少し、風が強いもののレース観戦には良い天気。レースは、ボートレースかつらの駐車場に設けられた、ギャラリーステージ(SS9/12/0.41Km)と林間コースでの構成。我々、初心者マーク取材陣は、チームピットとギャラリーステージで、初のレース観戦。(取材&応援)

レースは、車両により、6クラスに分けられれており、兼松選手が出場するのは、1500cc超~2500ccまでの前輪駆動車と4輪駆動車のJN4クラス。排気量、前輪駆動車、4輪駆動車と、細かくクラス分けされています。もちろん、兼松選手の車両も、ラリー専用に、サスペンションや安全装備が改造されています。
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今回のレース結果は、クラス8位。自身のSNSでもコメントされていますが、タイヤの選択のミスがあったものの、SS7ではクラス3番手のタイム、ギャラリーステージでは2番手タイムを出し、今後につながる手ごたえのあったレースだったようです。(yuna_kanematsuのインスタをチェックしてみてください。)
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兼松選手インタビュー
レースドライバーとしてのスタートは
レース関係者からの誘いで、ドライバーのオーディションを受け合格。
全日本への憧れ、ステップアップしたいと本格的にレース活動をスタートしました。
元々、車好きから、車関係の仕事に携わりたいと思っていました。
ラリーの魅力とラリーを選んだ理由
他のカテゴリーと比べて、車に乗っている時間が長いのが魅力です。レースは2日間。朝から夕方まで、車に乗っていることが楽しいです。サーキットとは違い、自然の中で、路面状況が変わる林道を走るのも楽しいですよ。
ラリー競技の難しさは
林道や一般道(山道)を走るので、路面状況の見極めや判断が難しいです。前日走った同じ道でも、天候の変化で、今日は状況が違うということは多いです。路面状況の変化への対応力が求められます。ラリーでは、助手席にコ・ドライバーという、時間管理や道案内を主にする選手が同乗します。コ・ドライバーとのコミュニケーションも大事で、必要不可欠な存在です。コースによって、車両のセッティングも重要な要素です。経験豊富なメカニックにも助けられています。
女性ドライバーのハンデは
ラリーカーは、レーシングカーと違い市販車をベースに作られているため、男女の体力差を感じる部分は少ないです。軽さなど女性ペアだからこその武器もあり、男性の多い世界ですが女性ももっと活躍できると感じています。
今後の目標は
今シーズンは車両が新しくなりました。サーキットでの調整、セッティングも良い方向に行っているので、後半戦は表彰台を意識しつつ、いいタイムを出すステージレースをしたいです。国内クラスでは、3年でチャンピオンを目指したいです。将来的には、世界ラリー選手権 (WRC)出場が夢です。
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取材後記
ドライバーに焦点があたりがちではあるが、やはり、チーム力。とくに、コ・ドライバーの話は興味深く、ラリーの魅力のひとつ。コ・ドライバーやメカニックとの信頼関係が、とても重要ですね。話を聞いて、モータースポーツも「スポーツ」だと感じた。そして、兼松選手は、車が大好き、レースを楽しんでいる。好きで楽しむことは、スポーツの原点。改めて、スポーツの素晴らしさを感じさせてもらった1日になった。次回は、スペシャルステージの全開の走りを見てみたい。
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兼松由奈選手ページ https://team-daito.com/athelete/94