三姉妹の引退レースに藤塚美礼選手が臨んだ。長女の亜子さんは、高校卒業のタイミングで競技を引退。三女のまりさんは、別の夢を追い競技から離れた。ひとり競技を続けていた、次女の美礼選手も、次のステップに進むことを決意し、競技の第一線から引退することになった。先に競技を離れた二人の想い、共に頑張ってきたこれまでの時間など、三姉妹を代表して、美礼選手が、引退レースのスタートラインに立った。IMG_15645歳でスキーを履き、小学生から、本格的にクロスカントリースキーを始め14年間。以前、姉の亜子さんに話を聞いた時、ライバルは妹の美礼と言った。姉妹はライバルであり、切磋琢磨し成長してきた。その後ろ姿を追う、末っ子のまりさんもいた。姉妹の中では、非凡な才能を見せ、全国のトップレベルでも結果を残してきた。まわりからの期待、常に結果を求められるプレッシャー、10代の女の子には、少し、厳しい競技環境だったかもしれない。心が折れそうな時期もあったようだ。そんな中、オーストリアの海外遠征で感じた競技を楽しむ自由な環境や空気感、指導者との出会いが、心の支えのひとつでもあり、転機にもなった。一旦、クロスカントリースキーからは離れることになるが、違う形でスポーツの世界に戻ってくるようにも感じた。いや、もしかしたら、選手として戻ってくるかもしれない。IMG_1635雪の降るコンディションが良くない条件でのラストレース。いつも通りに雪のコンディションに合わせスキーにワックスをかけ、スタートラインに送り出す父の大輔さん。その姿は、少し、寂しさも感じた。三姉妹の引退レース同様に、父、大輔さんにとっても引退レースになる。常にサポートしてきた、母、理香さんも同じ。美礼選手の引退レースは、チーム藤塚(藤塚ファミリー)の一区切りになった。ゴールには、父の大輔さん、母の理香さん、姉妹の亜子さん、まりさんが、美礼選手を迎えた。(留守番の祖父、文吉さんも)美礼選手は、ベストな体調ではなかったが、家族の力がひとつになり、最高な1位の表彰状を家族にプレゼントした。チーム藤塚の引退レースは、素晴らしいゴールとなった。姉妹が次のステップへ進み、夢の実現を目指す日になったことは間違いない。IMG_1558IMG_1658IMG_1671最後に美礼選手が話してくれました。クロスカントリースキーは好き。最後に好きと思えたこと、言ったことは、次へ進むことへ大きなプラスになる。頑張ってほしい。IMG_1639

 

取材後記
正直、美礼選手の14年間を書くにはスペースが足りないし書くことはできない。父、大輔さん、母、理香さんの苦労を知ることはできない。2回の取材で感じたことは、藤塚家が「ONE TEAM」で、美礼選手をはじめ、三姉妹に最大限のサポート(子育て)をしていたように思う。美礼選手にとっても、無駄な時間はなかったし、これまでの経験は、これからの人生に必ず役に立つ時がくる。他のTEAM DAITOメンバーの家族も同様、ジュニアアスリートのサポートには、家族の力が一番必要であり、大切なことだと感じる。そんなことを学ばせてもらった。IMG_1619

 

2019.02.26 | vol.70
https://team-daito.com/magazine/?p=2943
2021.04.13 | vol.119
https://team-daito.com/magazine/?p=4558

 

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