東海大学付属静岡翔洋高等学校・静岡県/12月5日(土)
リオ・オリンピック出場も決まり、男子に負けない盛り上がりを見せる女子ラグビー。
日本代表・さくらセブンを目指す内山選手。
ワールドカップラグビー、日本代表の活躍、対南アフリカ戦の歴史的な勝利は記憶に新しい。五郎丸選手をはじめ、スター選手の出現により、ラグビーの注目度はいっきに高くなった。ワールドカップ後は、男子、女子とも、オリンピック予選(7人制ラグビー)に挑み、両代表チームともリオ・オリンピック出場の切符を勝ち取った。女子7人制代表は、さくらセブンと呼ばれ、社会人クラブチーム所属選手を中心に14名が選出されている。中には、男子顔負けの50Mを6秒台で走る俊足もいる。もちろん、コンタクトプレーの激しさもあり、ラグビーという競技に変わりはない。女子ラグビーも、なでしこジャパン(女子サッカー)同様、その地位を築きつつある。日本代表チームとしては、36名が選出されており、その中には、2名の高校生もいる。そんな、日本代表・さくらセブンを目指す女子ラグビー選手が、チーム大東の支援アスリートの中にもいる。ラグビートップリーグヤマハ発動機ジュビロのラグビースクールでラグビーを始め、現在は、東海大学付属静岡翔洋高等学校ラグビー部に所属する内山由羅選手だ。小柄ながら、その俊敏な動きやボールさばきは、男子選手にも負けていない印象を受けた。ラグビースクールでのキャリアスタート、男子チームとの練習や試合などの経験が、彼女のラグビーの基本を作っているのだろう。夢を叶え、日本代表でプレーする姿も見てみたい。
なぜ女の子なのにハードなコンタクトスポーツでもあるラグビーなのか?
そんな疑問を持ちながら練習を見た。
それは、わたくしも高校ラグビー経験者でもあり、毎日のきつい練習、タックルの恐怖や怪我を経験しているからの疑問でもあった。しかし、そんな疑問も練習後の彼女たちの笑顔で納得した。そう、「ラグビーが好き!」ということに、男子も女子もない、純粋にラグビーが好きで楽しんでいるということ。何より、強くなりたいと思う気持ちが伝わり、そんな疑問は打ち消された。 東海大学付属静岡翔洋高等学校ラグビー部の女子部員は10名。県内を含め、女子部員が10名いるラグビー部はそう多くはない。男子チームと混じり練習する姿はたくましくもあり大変そうでもある。東海大学付属静岡翔洋高等学校ラグビー部は、男子部員も入れると60名強。練習もコンタクトプレー以外は、男子と一緒に行う。体格の大きい男子部員の中でランニングする光景はなかなか珍しいかもしれない。練習が始まり、ウォーミングアップでもあるパス回しでの内山選手は、男子部員の中でも見劣りしない。これまでの努力や練習の積み重ねはもちろんだが、ラグビーのセンスは持ち合わせているように感じた。合同練習後、ラグビー部顧問の本多先生の指導のもと、女子部員のみでタックルの基本を反復練習。その中でも、リーダーシップを発揮し女子チームを引っ張っている姿が印象的だった。来年の国民体育大会では、女子ラグビー7人制が正式種目に採用される。女子ラグビーについても、活躍できる舞台は確実に増えている。今後、内山選手も、さらなるスキルアップ、活躍を見せ、まずは、国体出場を目指してほしい。そして、その先には、日本代表・さくらセブンがある。 女子サッカーが世界大会での活躍などで認知も上がり、競技人口も増えつつある。女子ラグビーも、トップチームの活躍はもちろん、環境の整備、女子リーグの活性化など、次世代の活躍の場を大きくするとともに、多くの女子ラグビー選手に夢と希望を与えてほしい。
そんなことを想いつつ、練習を見ていたが・・・
練習後の内田選手の笑顔は、タックルをしていた時のラグビー選手から、普通の女子高生に戻っていた。
未来のアスリート支援プロジェクトには、その言葉通り、未来の夢の実現を目指す、
多くのジュニアアスリートや女子アスリートがいます。
社員の皆様も、ぜひ、応援してください。
レポート:青木裕二(clutch-works)